WBC世界バンタム級タイトルマッチ
 ボクシングのダブル世界タイトルマッチ12回戦は25日、横浜アリーナで行われ、世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級は、チャンピオンの長谷川穂積(千里馬神戸)が挑戦者で同級8位のヘラルド・マルチネス(メキシコ)に7回2分18秒でTKO勝ちし、初防衛に成功した。
 
 長谷川は3回に右でダウンを奪うなど、優位に試合を進めた。7回に左で倒し、さらに2度ダウンを追加するとレフェリーが試合を止めた。長谷川の戦績は21戦19勝(6
KO)2敗。

長谷川がスピードあふれる攻撃でマルチネスを圧倒した。仕上げは7回。開始のゴングが鳴りやまぬうちに、右ジャブから日の覚めるような左ストレートを顔面に放った。「あれは自分が一番練習しているパンチ」。虚をついたタイミングが抜群だった。
早々にダウンを奪うと、この回一気にKOを狙った。「無意味に倒しに行っても仕方ない。本当に相手が効いたときだけ行こうと思っていた」としてやったり。脚がつるアクシデントに見舞われながら、最後はレフェリーストップを呼び込んだ。


名王者ウィラボン(タイ)を破る劇的な戴冠劇から5カ月。人知れず重圧を感じていた。試合1カ月前には必ず、集中するために妻泰子さん、長男大翔くんとも離れて暮らしてきたが、今回は上京まで神戸の自宅で過ごした。「家におってくれるだけで話ができるし、時間のたつのが早い」。身重の泰子さんを気遣いながら、愛する家族の支えを力に変えた。
 「おめでとうというんかな」。この日は妻泰子さんとの3度目の結婚記念日。リング上からメッセージを求められた王者は、はにかんで感謝の言葉を口にした。

 ダブルタイトル戦の主役は間違いなく、神戸が生んだヒーローだった。下火にあえぐボクシング界復権を懸けた救世主となるか。長谷川がこれ以上ない形で、チャンピオンロードの一歩を踏み出した。

マルチネスの話 
これだけダウンしたのは初めて。長谷川はパンチは強くなかったがスピードがあった。体調万全で臨んだつもけ貯が、調整不足だったのは否定しない。

画像記事提供:神戸新聞社
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